ストレスの原因
少し前から、これまでの常識だとされて来た形が通用しなくなると言われて来ていたけれど、こんな例がありました。
あるお客様が、ストレスによる胃腸の不調を抱え、来店されました。
お姑さんのお母様が亡くなられたそうで、その際、お葬式などやいろいろな準備から後片付けまでお嫁さんとしてすべきこととして、お姑さんのところで働いたのだそうです。
でも、それに対してお姑さんからキツく叱られてしまったとのこと。
それによって悩んでしまい強いストレスを抱えていたようです。
何がいけなかったのか。
お話をお聞きしながら、もしかしたら「そのお姑さんは、お母さんとの最後の時間をゆっくり静かに過ごしたかったのかもしれない」と思いました。
本来であれば、そのお嫁さんであるお客様の取った行動は間違っていないのだと思いますが、お姑さんの方が その時の自分の気持ちを優先したのではないかと思いました。
どこかにある ”常識的な行為” は、それについて疑問に考えることもなく、そうあるものだとしていることが多いです。このお客様から聞いた出来事は冠婚葬祭でしたが、いろいろな場所にそうあるべき形として存在している物事があります。
それに対して違和感を感じてみたり、それでいいか考えてみることも、新しい時代に向けて必要なのではないかと感じられました。
このお客様が体験した状況では、双方どちらもが嫌な気持ちになりストレスを感じる事になりました。
状況判断でそこにいる「人」を優先に考えることですが、その状況は人はそれぞれ十人十色。
人の心は形では図れないものだということを、そのお姑さんは教えてくれたのでしょう。
もしそのお姑さんが、お母さんとの時間をゆっくり過ごしたい気持ちよりも、当たり前の常識を大切にする方であれば、お嫁さんに怒ることは無かったかもしれません。
大切な人といた時間は、一回きり。
そう思うと、形を大切にする価値観にあまり価値を感じなくなるかもしれません。
『そうするものだ』という常識を大切にしすぎると、忙しくしてしまうことと重なり、(基本やらなきゃいけないことは疲れる行為です。)その場にある大切なことに気づかないことがあります。
このお嫁さんが取った行動は、誰もが普通に行うことのように思えます。
その中で、正しいことが正しくないという時代の変わり目の今があるように思います。
そして、一人ひとりが自分の中に "〜でなきゃけないという "形” を取ろうとする決まり事があれば、外していくことで抱えないストレスがあります。
今後、世の中全体が、自由に人の心ベースで形を創れるような世界になればいいなと思います。
『自分の個性を生きる〜新しい時代に向けて〜』by YUKI SHIIHIRA(YuraLi*ゆらり)