プロローグ
〜リラクゼーションに出会うまで〜

2002年頃のこと、友人がアロマサロンをオープンしたので、ある日お客さまとして予約を取って行ってみました。
その時のアドバイスが、トリートメントの後はお昼寝するくらいの気持ちでゆっくりしてね〜、とのことでした。
私も1996年からエステティシャンとして働いていて、アロマトリートメントをエステティックサロン内で行なっていたのですが、自分に対してアロマ時間を取ってみたことがありませんでした。
仕事が休みの日って、何もしていないようで、TVがついていたり、本を読んでいたり、ふと仕事のことを考えていたりします。
その時間から離れ、アロマを通して、本当に「何もしない時間」を過ごしていると、ふと何かに気づいたような気がしたのです。
その時、「自分の行く道に出会った」ように思いました。
それまで、エステティックサロンで行う技術はどれも楽しく、やりがいも感じていたのですが、お客様が気持ちよかった〜と笑顔でありがとう、と言ってくれる言葉がとても嬉しくて、それが自分のリラックス体験と重なりました。
自然の中に行くと何も力が加わっていないのに心と体は癒され元気を回復しますが、しかもその時だけに留まらず、その自然の中で癒されるという体験がずっと続きます。それと似ているように思います。
その時から、効果(結果)を重視する施術よりももっと大切なことがあるように感じました。
エステティックではなく、アロマを使ったリラクゼーションをやって行きたいと思うようになりました。
アロマを取り入れた理由は、リラクゼーションマッサージに 自然の心地よい香りがあれば、楽しさが出るだろうなと思ったからです。
「楽しむ」ことは、ストレスを解放する処方箋のようなもの。
症状を改善させようとするより、遥かに効果的。
心のエネルギーは正直で、体にもそのままのエネルギーが影響を与えます。
「楽しさ」「充実」「心地よさ」
また、リラクゼーションは自分の元々持っている力を引き出し効果を出して行きます。
リラクゼーションは、力を加えることではなく「自然」体験です。